かつて、上皇・上皇后両陛下のご成婚に当たり、本気で反対した者らがいた。
反対理由は「平民出身だから」。
驚くべき思考停止ぶり。
彼らは、ご結婚後の上皇后陛下の類い稀なご貢献を拝して、どう考えたのか。お子様方をご自分たちで育てようとされた時にも、抵抗があった。
それに立ち塞がられたのは、他でもない昭和天皇だった。上皇陛下の即位礼・大嘗祭が、本来の伝統に則り、
国の中心地=東京で行われる事にも、ごく一部ながら異論を唱える向きがあった。
明治の皇室典範の“過渡的”な規定を金科玉条のように扱った為だ。上皇陛下が被災者をお見舞いされる時、床に膝をつかれるお姿に、
当初は「天皇の威厳を損なう」として、眉をひそめた者も僅かにいた。上皇陛下が「国民統合の象徴」としての“お務め”の大切さに鑑み、熟慮の末に、
全く公的な観点から「ご譲位」を望まれている事を控え目に示唆された時にも、
驚いた事にムキになって反対した者らがいた。
それらに対し、国民の圧倒的多数は歓迎し、受け入れ、
決して違和感を表明しなかった。今振り返って、一体どちらが正しかったか。
もはや余りにも明らか。これからも、一握りの国民から孤立した者らが、
事あるごとに“思考停止”による見当外れな「反対」を、強硬(!)に唱え続けるだろう。
しかし、それに振り回されてはならない。
その事は、これまでの経緯が証明している。
皇室を巡っては、国民多数の素直な反応こそが正しかった事実を、改めて銘記したい。【高森明勅公式サイト】
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